時刻表をみながら列車がくるのを待つカメラマンさん。
時速60〜80キロで進む列車。急な揺れに備え落ちないよう安全ベルトを使う。
車内での撮影の様子。ディレクターとカメラマンと通訳(写真左の方)の3人が基本の撮影スタイル。

『Behind the scene』

ポルトガル編とモロッコ編のディレクションを担当。1本3分ほどのミニ番組を計70本製作しました。撮影は約1ヶ月間に渡りディレクター、カメラマン、音声、現地コーディネーターの4人で実際に列車旅を敢行しロケハンをせずにぶっつけ本番で撮っていきます。事前に地図をチェックして列車から綺麗な景色が撮れそうなビューポイントは探っておくものの、それ以外は基本的に何を撮ってもよいのです。ディレクターは「面白いこと」が起こりそうな場所や人物に対する嗅覚を最大限に研ぎ澄ましながら動き回り、その場所に技術陣を導いてカメラに記録していくのが主な仕事なのです。撮ったその瞬間、撮影した出来事が後でどう活かせるかなんて考えている暇などありません。とにかく一期一会の出会いを撮り逃さないようにという一心で撮り続けます…

映像の選曲はディレクターに委ねられているのも大きな特徴でした。旅先で今流行りの音源をCDで購入したり、帰国後にワールドミュージックに精通したレーコド店などに足を運び音源を入手しながら編集に活用していきます。それでも著作権がクリアーできない曲などもでてきますので、その場合は現地の「第一言語」で構成される曲から優先的に選曲することを心がけました。音楽好きの私にとっては、選曲にとても苦心しましたし、こだわりポイントでもありました。

自分の味わった旅を音楽的なスパイスも加えて映像で伝えることがこんなにも楽しいことなのかと実感しました。

番組オフィシャルHPに撮影日記が記載さています。

世界の車窓から Official HP モロッコ撮影記
世界の車窓から Official HP ポルトガル撮影記

モロッコ マラケシュ〜フェズ間
ポルトガル リスボン〜シントラ間
ポルトガル リスボン〜ポシーニョ間

.DIRECTION
TOMOHIRO ICHIKAWA
.TITLE
世界の車窓から
.PLATFORM
TV ASAHI
.YEAR
2014.07.07